守りと知識

法律のやさしい話

No.10

難しそうに見えるルールも、ポイントを押さえれば大丈夫。知識が地盤を強くしてくれますよ。

ネットショップで作品を販売するとき、知っておくと安心なルールがいくつかあります。「知らないうちに違反しちゃってたらどうしよう……」という不安を、ひとつずつ解消していきましょう。

1. 著作権:「キャラクター生地」や「レシピ」に注意

一番つまずきやすいのが、材料選びです。

  • キャラクターの生地: 手芸店で売っているキャラクターや有名ブランドの生地は、ほとんどが「個人で楽しむためのもの」です。これらで作った作品を販売することは、実はNGとされていることが多いようです。
  • レシピ本やキット: 「この本通りに作って売ってもOK」と書かれている場合を除き、誰かのレシピをそのまま真似して販売するのも、著作権に関わることがあります。
  • ヒント: 迷ったら「商用利用OK」と明記されている素材を選ぶのが、一番の安心ルートですよ。

2. 特定商取引法:お店の「責任者」を伝えるルール

ネットショップには「特定商取引法に基づく表記」というページがあります。これは、お客様に安心してお買い物をしてもらうための「名刺」のようなものです。

  • 何を書くの?: 氏名、住所、電話番号、返品のルールなどを記載します。
  • 住所を出すのが怖いときは?: 最近は、minneやCreemaなどのプラットフォームが「自分の住所の代わりに、運営側の住所を表示できる機能」を用意してくれています。こうした機能を活用すれば、プライバシーを守りながら活動できますよ。

3. 表記のルール:大げさに言わない「景品表示法」

作品の説明文を書くときのルールです。

  • 「最高」「絶対」に注意: 例えば、ただのビーズを「最高級天然ダイヤモンド」と書いたり、根拠がないのに「絶対に壊れない」と書いたりするのはNGです。
  • 誠実に伝える: 「繊細な作りなので優しく扱ってくださいね」といった、ありのままの注意書きを添えることが、お客様への誠実さに繋がります。

「守り」を固めると、もっと自由に作れる

法律を味方につけることは、作家としてのあなたの「地盤」を強くすることです。ルールを守っているという自信があれば、堂々と「私の作品を見てください!」と言えるようになりますよね。

最初からすべてを完璧に理解するのは大変です。まずは「キャラクターものは避ける」「サイトの規約を一度読んでみる」といった、小さなことから始めてみませんか?

そのつど調べる気持ちで大丈夫

わからないことが出てきたら、また一緒に調べれば大丈夫。一歩ずつ、誠実にお店を育てていくあなたの姿勢こそが、お客様にとって何よりの安心材料になります。

「コトコト」と知識を積み重ねて、安心できるお店を一緒に作っていきましょう。